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OT学生向け特別講演会を行いました

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10月12日木曜日、『だから、作業療法が大好きです! ~私が障害を乗り越えられたのは作業療法士がいたからです~』のテーマで葉山靖明先生による特別講演会を、作業療法の学部生向けに開催しました。先生は約10年前に左脳内出血を発症された時、作業療法と出会われました。その体験に基づいて執筆された「だから、作業療法が大好きです!」は、「Look at What You Can Do! Real Stories of Occupational Therapy in Japan」として英訳され国内外で高い評価を受けています。現在はデイサービスを運営される傍ら、海外の大学でも講演されるなど幅広く活躍されています。

ご講演では、回復期リハビリテーション病棟入院中に経験された出来事やその時に感じた様々な感情を、包み隠さず語って頂きました。数ヵ月経っても手の麻痺がわずかしか変化しなかった時の気持ち、その後利き手交換訓練を始める際に担当作業療法士からもらった前向きになることのできた言葉と手作りの訓練グッズなど、当時の写真や実物を提示しながら大変わかりやすくお話頂きました。ある日、片手でのパスタ作りに作業療法の時間に挑戦してから、初めて心が元気になってきたこと、そして心が動くと体も自然と活動的になったというお話はとても印象的でした。また、趣味のギターを麻痺のまだ残る手で弾けるよう、改良された愛用のピックもご紹介頂きました。

全体を通して、自身のアイデンティティを支えるようなその人にとっての “Meaningful Occupations”(意味のある作業)の重要性、またその実現によって人生を支援することのできる作業療法の可能性を、多く感じることができました。最後に本学で作業療法士をめざす学生への熱いメッセージを頂き、あっという間の90分となりました。さらに別枠として、作業療法学講座1回生は事前に調べたことのプレゼンを行い、葉山先生との貴重なディスカッションの時間を持つことができました。本日学んだことは一人ひとりの胸に響き、将来、作業療法士としてのリハビリテーション実践にきっと活かされることでしょう。

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