国立長寿医療研究センター

卒業後の経過(現職に就くまで)を教えてください
作業療法士として総合病院で勤務する中で、私は高次脳機能障害について興味を抱きました。高次脳機能障害とは、脳の損傷による知的な機能の障害のことです。この高次脳機能障害についての知識を深めたいと思い、修士課程へ進みました。修士・博士課程では、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用い高次脳機能障害についての研究を行ってきました。その過程で、1つのことを探求することの面白さを知り、博士課程修了後、研究者として就職しました。
現在の仕事の内容を教えてください
現在は、認知症の予防に関する研究に携わっています。その研究において、認知機能低下を抑制するメカニズムを脳機能画像を用いて明らかにしようとしています。
本講座で学んだ意義と現在の仕事に活かされていることを教えてください
修士・博士課程では所属研究室の先生方、そして所属研究室以外の先生方にご教授いただきながら研究を遂行してきました。京都大学では、所属研究室から飛び出て他の研究室の先生方と協力して研究を実施することができ、様々な分野の先生方の知識を吸収することができます。京都大学で学んだ統計や脳画像解析など研究に関する基礎知識や様々な分野の先生方と話すためのコミュニケーション能力は、現在の研究者としての仕事に役立っています。
高校生の皆さんへのメッセージをお願いします
作業療法士は、病気や事故などによって身体や精神に障害を有した方々がその人らしく今後の人生を歩んでいけるように援助するリハビリテーションの専門職です。京都大学では、作業療法についての最先端の知識を学ぶことができます。また、異なる分野の先生方とも関わることができ、皆さんの知的好奇心が刺激される場所だと思います。皆さんが京都大学で学ばれることを応援しています。