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第十 麻紀さん

京都府亀岡市立亀岡小学校

卒業後の経過(現職に就くまで)を教えてください

私は、「困っている子どもや保護者、先生方を、子どもの生活の中心の場である学校で支援したい!」と思い、当時全国でも先駆的に教育現場に入り始めていた先生の元で学ぶために京都大学の大学院に進学しました。研究を進める中で、学校教育に作業療法の視点が生かされ得ることを確信し、学校における特別支援教育推進のためにも、作業療法士の職域を拡げるためにも、学校で働くことにしました。

現在の仕事の内容を教えてください

地域の小学校で通級指導教室担当として働いています。仕事内容は、作業療法の視点を踏まえた子どもへの指導・支援の他にも、保護者や先生方の困り感に寄り添い、子どもの理解を進めたり支援方法を一緒に考えたりすることや、教育と医療との連携を進めること、発達症等に関する知識の啓発を行うこと等、多岐にわたります。

本講座で学んだ意義と現在の仕事に活かされていることを教えてください

京都大学には、学生の興味や意欲を尊重し支援してくださる校風があり、学校作業療法も日本では先駆的な分野ですが、たくさんの先生方や仲間が応援してくださいました。大学院で学んだ、作業療法の知識や技術、多職種連携の重要性、学ぶ楽しさと学び続けることの大切さ等が今の仕事に活かされています。そして今も専門性を高め、教育現場や地域社会により貢献できるように、京大の履修証明プログラム(ASD project)で勉強しています。

高校生の皆さんへのメッセージをお願いします

作業療法士は、今後の日本でより需要が増え、さらに職域を拡げていける職業だと感じています。京都大学という最先端の学びの場で作業療法を学び、その新たな可能性を一緒に探れる仲間が増えることを期待しています。